第7回 高齢者の口臭の原因と対策
歯垢や食べかすを取り除こう
質 問
76歳の男性です。百歳毎日、夫婦で孫2人の面倒を見ています。時々、「おじいちゃん、お口が臭いよ」と、顔をしかめられます。自分では気づかないし、どこに原因があるのかも分かりません。原因として考えられることいと、どうすればいいかを教えてください。
回 答
徳島県歯科医師会
佐藤 修斎
第7回 高齢者の口臭の原因と対策
歯垢や食べかすを取り除こう
歯や口の中に原因があって、高齢者に多い口臭の原因と対策について、お答えします。
歯磨きで取り残された歯垢や歯石が蓄積されると、細菌の出す毒素によって歯肉が炎症を起こします。これが歯周病の始まりです。さらに放置すると、炎症は歯肉溝の深部まで及んで、骨が破壊されます。その結果、歯肉から血や膿が出るようになり、悪臭を発することになります。
特に高齢者では、痛みや腫れがなくても歯周病が高度に進行していることが多く、歯と歯のすき間が大きくなって、食べかすがたまりやすい環境になっています。 歯周病による口臭の対策は、食べかすや歯垢を効率よく取り除くことです。ただし、歯周病も軽度の場合は通常の口腔ケアで改善されますが、ある程度進行すると歯科医師による専門的治療が必要となります
。 また、高齢者は入れ歯の装着率が高く、入れ歯による口臭も少なくありません。入れ歯は大部分が樹脂でできており、吸水性があります。このため、口の中にあるときは唾液成分や細菌が入れ歯に染み込む状態にあり、長く使えば使うほど悪臭を発するようになります。
《表》はは学校のカリキュラムの一例です。授業は月曜日から金曜日まで、授業は午前9時から午後4時ごろまでが一般的です。歯科医院での実習時には、多少終了時聞が遅くなることもあります。放課後や休日に歯科医院でアルバイトをしている学生も多くいるようです。基本的な仕事の例としては、歯科医師の指示の下に治療の補助をし、歯垢(プラーク)や歯石などの汚れを機械できれいに落として歯周病を予防します。歯磨きの方法や、自分に合った歯ブラシの選び方について説明をすることもあります。さまざまな患者の状態に対応し、相手の気持ちになって、笑顔を忘れずに接することが大切です。
口臭源となる舌苔を柔らかい歯ブラシでかき出すようにして清掃しよう
入れ歯による口臭の対策は、毎食後、入れ歯専用ブラシを使って丁寧に洗うことが必要です。それでも入れ歯の材料の性質上、わずかながら染み込むので、夜間の就寝中は入れ歯洗浄剤を溶かした水の中に漬けてください。
このような入れ歯のケアは、要介護高齢者に重大な影響を及ほす義歯性口内炎や誤聴性肺炎の原因菌である、力ンジダと呼ばれる真菌が増えないようにするためにも効果的です。
口臭源としては他に、舌の上の白い苔のように見える舌苔もあります。これは歯垢と同じで、表面がざらざらしている舌に細菌が増殖して付着したものです。若年者にはほとんど見られず、加齢とともに増える傾向にありますが、口の中の環境を変えることで減少させることができます。
歯ブラシを 使って清掃する場合は、大きく柔らかい歯ブラシ(専用のものもあります)を用い、必ず水で湿らせて鉛筆を持つように持ち、あまり力を入れすぎないで、舌の奥の方から手前に向かって舌苔をかき出すようにします。
また、高齢者の口の中には特徴的な変化が見られ、その代表的なものに唾液の分泌量の減少があります。これも、口の中や周囲の筋肉の機能低下と相まって口の中の清掃性が悪くなり、口臭をより強くする原因となります。
唾液量の減少に伴う口臭の対策としては、唾液自体の分泌促進を図ることと、嚥下障害による食物停滞改善のための口腔ケアを励行することです。
簡単な方法として、歯肉マッサージをお勧めします。食事の前に、人さし指で歯と歯ぐきの境を前から後ろヘ、圧迫しながら動かせていきます。上下左右、計4回行うことになります。この方法は、感覚的な機能を高めたり、唾液分泌を促したり、嚥下運動を誘発させたりする効果があります。
歯磨きで取り残された歯垢や歯石が蓄積されると、細菌の出す毒素によって歯肉が炎症を起こします。これが歯周病の始まりです。さらに放置すると、炎症は歯肉溝の深部まで及んで、骨が破壊されます。その結果、歯肉から血や膿が出るようになり、悪臭を発することになります。
特に高齢者では、痛みや腫れがなくても歯周病が高度に進行していることが多く、歯と歯のすき間が大きくなって、食べかすがたまりやすい環境になっています。 歯周病による口臭の対策は、食べかすや歯垢を効率よく取り除くことです。ただし、歯周病も軽度の場合は通常の口腔ケアで改善されますが、ある程度進行すると歯科医師による専門的治療が必要となります
。 また、高齢者は入れ歯の装着率が高く、入れ歯による口臭も少なくありません。入れ歯は大部分が樹脂でできており、吸水性があります。このため、口の中にあるときは唾液成分や細菌が入れ歯に染み込む状態にあり、長く使えば使うほど悪臭を発するようになります。
《表》はは学校のカリキュラムの一例です。授業は月曜日から金曜日まで、授業は午前9時から午後4時ごろまでが一般的です。歯科医院での実習時には、多少終了時聞が遅くなることもあります。放課後や休日に歯科医院でアルバイトをしている学生も多くいるようです。基本的な仕事の例としては、歯科医師の指示の下に治療の補助をし、歯垢(プラーク)や歯石などの汚れを機械できれいに落として歯周病を予防します。歯磨きの方法や、自分に合った歯ブラシの選び方について説明をすることもあります。さまざまな患者の状態に対応し、相手の気持ちになって、笑顔を忘れずに接することが大切です。
口臭源となる舌苔を柔らかい歯ブラシでかき出すようにして清掃しよう
このような入れ歯のケアは、要介護高齢者に重大な影響を及ほす義歯性口内炎や誤聴性肺炎の原因菌である、力ンジダと呼ばれる真菌が増えないようにするためにも効果的です。
口臭源としては他に、舌の上の白い苔のように見える舌苔もあります。これは歯垢と同じで、表面がざらざらしている舌に細菌が増殖して付着したものです。若年者にはほとんど見られず、加齢とともに増える傾向にありますが、口の中の環境を変えることで減少させることができます。
歯ブラシを 使って清掃する場合は、大きく柔らかい歯ブラシ(専用のものもあります)を用い、必ず水で湿らせて鉛筆を持つように持ち、あまり力を入れすぎないで、舌の奥の方から手前に向かって舌苔をかき出すようにします。
また、高齢者の口の中には特徴的な変化が見られ、その代表的なものに唾液の分泌量の減少があります。これも、口の中や周囲の筋肉の機能低下と相まって口の中の清掃性が悪くなり、口臭をより強くする原因となります。
唾液量の減少に伴う口臭の対策としては、唾液自体の分泌促進を図ることと、嚥下障害による食物停滞改善のための口腔ケアを励行することです。
簡単な方法として、歯肉マッサージをお勧めします。食事の前に、人さし指で歯と歯ぐきの境を前から後ろヘ、圧迫しながら動かせていきます。上下左右、計4回行うことになります。この方法は、感覚的な機能を高めたり、唾液分泌を促したり、嚥下運動を誘発させたりする効果があります。