第6回 歯科衛生士の仕事とは
歯・口の健康を守る専門職
質 問
歯科医院に通院しています。看護師に歯の磨き万を説明してもらったのですが、明るく優しい態度で接してくれました。 孫に将来の職業として勧めてみたいのですが、どのような学校に進めばよいでしょうか。資格、仕事の内容、就職状祝についても教えてください。
回 答
歯科衛生士
河野 美枝子
第6回 歯科衛生士の仕事とは
歯・口の健康を守る専門職
歯科医院で働いている歯科衛生士のことと思われます。現在、歯科衛生士は不足しています。将来の職業として勧めていただけるとのこと、大変うれしく思います。歯科衛生士を「歯医者の看護師」だと思っている方も多いと思います。同じ医療系ですが看護師とは異なり、歯科の専門職で、資格は生涯有効な国家資格です。歯や口の健康は、体の健康と深く関わりがあることが明らかになり、 歯科衛生士の役割については、さまざまの方面から期待が寄せられています。
歯科衛生士になるには、高校を卒業後、歯科衛生士養機関に進学します。2010年度から年度から全国一斉に、3年制以上になって新しい教育に移行しました。徳島県内には、専門学校(3年制)と大学(4年制)があります。どの学校に進むかを決めるには、オープンキャンパスに参加されることをお勧めします。友 達や家の方と気軽に参加してみるとよいでしょう。
各学校の授業で歯科衛生士として必要な知識や技術を学び、卒業すると国家試験受験、資格が得られます。さらに、年1回、春に実施される歯科衛生士国家試験に合格すると、歯科衛生士として活躍できます。10年度の国家試験合格率は96.5%でした。毎年同じくらいの合格率です。毎日こつこつと勉強をしていれば、決して高いハードルではないでしょう。
《表》はは学校のカリキュラムの一例です。授業は月曜日から金曜日まで、授業は午前9時から午後4時ごろまでが一般的です。歯科医院での実習時には、多少終了時聞が遅くなることもあります。放課後や休日に歯科医院でアルバイトをしている学生も多くいるようです。基本的な仕事の例としては、歯科医師の指示の下に治療の補助をし、歯垢(プラーク)や歯石などの汚れを機械できれいに落として歯周病を予防します。歯磨きの方法や、自分に合った歯ブラシの選び方について説明をすることもあります。さまざまな患者の状態に対応し、相手の気持ちになって、笑顔を忘れずに接することが大切です。
就職については、需要が多く就職率は100%です。結婚や出産後も再就職しやすく、夜勤もありません。現在、就業している歯科衛生士は全国で約10万人で、そのうち90%が歯科診療所の勤務。
そのほか、病院、市町村、保健所、歯科衛生士養成所、企業、介護老人施設など、いろいろな機関や施設で活躍しています《図》。どこの職場にも所属せずにフリーで働く人もいますが、豊富な経験と実力が必要です。
働くスタイルはさまざまですが、年齢層は幅広く、性格は明るく前向きな人か多いです。将来の職業として、ぜひ歯科衛生士を選択肢に加えて頂きたいと思います。
歯科衛生士になるには、高校を卒業後、歯科衛生士養機関に進学します。2010年度から年度から全国一斉に、3年制以上になって新しい教育に移行しました。徳島県内には、専門学校(3年制)と大学(4年制)があります。どの学校に進むかを決めるには、オープンキャンパスに参加されることをお勧めします。友 達や家の方と気軽に参加してみるとよいでしょう。
各学校の授業で歯科衛生士として必要な知識や技術を学び、卒業すると国家試験受験、資格が得られます。さらに、年1回、春に実施される歯科衛生士国家試験に合格すると、歯科衛生士として活躍できます。10年度の国家試験合格率は96.5%でした。毎年同じくらいの合格率です。毎日こつこつと勉強をしていれば、決して高いハードルではないでしょう。
● 歯科衛生養成校のカリキュラムの一例
1年生 | 2年生 | 3年生 | |||
午 前 | 午 後 | 午 前 | 午 後 | 午前・午後 | |
月 | 歯科衛生士議論 | 口 腔 解 剖 学 | 英 会 話 | 歯科診療補助論 | 臨地臨床実習 |
火 | 口 腔 生 理 学 | 歯科予防処置論 | 歯 周 治 療 学 | 模擬患者実習 | |
水 | 口腔微生物学 | 歯科臨床概論 | 歯 科 矯 正 学 | 臨 床 検 査 学 | |
木 | 歯科診療補助論 | 口 腔 衛 生 学 | 心 理 学 | 歯科予防処置論 | |
金 | 歯科保険指導論 | 栄 養 指 導 | 歯科放射線学 | 看 護 学 |
就職については、需要が多く就職率は100%です。結婚や出産後も再就職しやすく、夜勤もありません。現在、就業している歯科衛生士は全国で約10万人で、そのうち90%が歯科診療所の勤務。
そのほか、病院、市町村、保健所、歯科衛生士養成所、企業、介護老人施設など、いろいろな機関や施設で活躍しています《図》。どこの職場にも所属せずにフリーで働く人もいますが、豊富な経験と実力が必要です。
働くスタイルはさまざまですが、年齢層は幅広く、性格は明るく前向きな人か多いです。将来の職業として、ぜひ歯科衛生士を選択肢に加えて頂きたいと思います。