8020運動推進事業
平成22年度8020推進特別事業報告
【事業内容】
1.8020推進員制度の量的、質的拡大事業
【目的】
歯科疾患の多くが食生活や口腔清掃などの生活習慣に起因する事から8020達成には、こども(小学校高学年)の頃からの、正しい知識と生活習慣を身につけ事が非常に大切である。
大人だけではなく、こどもにも8020推進員になっていただき、ニュースレターの送付や講演会の参加などを通じて口腔衛生に関する勉強をして頂き、啓発・予防に努めたい。
*事業内容*
(1)推進員講習会、研修会
【日時】平成23年2月27日(日)午前10時~午後1時
【場所】あわぎんホール 4F大会議室
【対象】8020推進員、一般県民
【内容】
①口の中から見えてくるもの~見直してみよう食生活の常識~:ひまわり歯科医院 院長 鈴木 公子先生
②美しくなると病気は治る~食育と息育の観点から~:みらいクリニック 院長 今井 一彰先生
(2)推進員増員
1)推進員募集案内・要項作成:年少者版(小学生)・成人版
2)依頼先諸団体連絡会議開催:8020運動推進連絡会議あるいはその準備組織
(3)推進員への啓発・インセンティブ提供・事業参加依頼
1)ニュースレター送付(年少者・成人版)
2)8020推進運動各種事業参加依頼
3)口腔衛生啓発広報資料等の掲示公開依頼
4)口腔衛生関連諸機材・物品のモニター依頼
2.健康寿命延伸のための専門職種研修事業
関係専門職種に対し歯科医療は生きる力を支える医療であること、つまり健康寿命延伸に寄与する医療であることの理解を得るための研修、啓発事業。
*事業内容*
(1)歯科分野から見た「食育」に関する専門職種講習会
【日時】平成23年2月27日(日)午前10時~午後1時
【場所】あわぎんホール 4F大会議室
【対象】歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、一般県民
【内容】
①口の中から見えてくるもの~見直してみよう食生活の常識~
ひまわり歯科医院 院長 鈴木 公子先生
②美しくなると病気は治る~食育と息育の観点から~
みらいクリニック 院長 今井 一彰先生
(2)歯科専門職種に対する研修事業
・専門的講習会(2回)
【日時】①平成22年7月11日(日)午前10時~午後4時
【場所】徳島県歯科医師会館
【参加人数】歯科医師、歯科技工士 168名
【内容】①総義歯 説明責任を果たす!
東京医科歯科大学大学院 水口 俊介教授
【日時】②平成22年12月19日(日)午前9時30分~午後4時
【場所】徳島県歯科医師会館
【参加人数】歯科医師他 145名(8020推進員5名を含む)
【内容】②医科投与薬剤の歯科治療への影響
「内服薬処方せんの記載方法の在り方について」:厚生労働省 関東信越厚生局 医療安全対策専門官 望月 聡一郎氏
「注意しながら心配しすぎないBRONJ」:明海大学 歯学部 病態診断治療学講座 坂下 英明教授
「歯科において安心・安全に薬物治療を行うために」:徳島大学病院 薬剤部 副薬剤部長 寺岡 和彦先生
「有病者に対する歯科治療における注意点」:香川大学医学部歯科口腔外科学講座 松井 義郎教授
・スタッフレベルアップ研修
歯科医師とスタッフが共に研鑚を積むためのセミナーを開催する。セミナーのテキストを作成し、県下4地区で開催。
【日時】
①平成22年8月29日(日)午後1時~午後3時
②平成22年9月8日(水)午後8時~午後10時
③平成22年9月15日(水)午後8時~午後10時
④平成22年10月3日(日)午後1時~午後3時
【場所】
①阿南市ひまわり会館、
②③徳島県歯科医師会館
④道の駅ゆうゆう館(美馬市)
【参加人数】歯科医師、歯科衛生士、歯科助手
①50名 ②50名 ③67名 ④69名
【内容】歯周病治療に関しての研修
徳島大学口腔保健学科助教 星野由美先生
(3)「介護・口腔ケア」に関する専門職種向け啓発事業(2回)
要介護者や、特定高齢者など様々なステージに応じた専門的口腔ケアの重要性が必要である。
また、各方面より指摘されている為、介護予防としての口腔機能の維持向上についても、専門的な知識・技術の習得が必要とされている。
【対象】
①歯科医師・歯科衛生士(専門的講習会 年1回)
②ケアマネージャー・介護施設職員・看護師・医師・歯科医師・歯科衛生士など介護に関連する職種の方々(専門的講習会 年1回)
【場所】徳島県歯科医師会館
【日時】
①平成23年2月24日(木)午後8時~午後10時
②平成23年3月24日(木)午前10時~正午
【内容】
①在宅歯科診療及び口腔機能向上に係る研修:○講師:徳島県歯科医師会 理事 秋田 豊仁先生
①高齢者の心身の特性、緊急対応、口腔機能管理の研修:○講師:徳島大学医学部・歯学部附属病院副病院長 河野 文昭先生
②要介護者の口腔ケアと健康の関係について:○講師:徳島県歯科医師会 理事 秋田 豊仁先生
3.歯科疾患予防に関する事業
*事業内容*
(1)保育所等への巡回出張による予防、指導、啓発事業
県内の保育所等において、歯科衛生士(50名につき約3人体制で巡回)によるむし歯、歯周疾患に対する予防や歯垢染色剤による歯垢付着状況の確認と模型によるブラッシング指導、食生活の習慣と規則正しい生活習慣の習得に対する指導。(50ヶ所)
(2)歯の衛生週間等での予防、指導、啓発事業
歯の衛生に関する正しい知識を普及啓発するとともに、歯科疾患予防に関する適切な習慣の定着を図り、その早期発見・治療を徹底し健康の保持増進に寄与することを目的とした『歯の衛生週間』の一環として「いきいき健口フェア」を開催。県民への歯科健診及び相談、ブラッシング指導、口臭測定等。
ア.徳島会場(ふれあい健康館)
【日時】:平成22年6月6日(日) 午前10時~午後3時
【対象】:455人 幼児及び成人 参加無料
【内容】:歯の相談、ブラッシング指導、栄養相談、図画・ポスター展示・表彰、虫歯予防の講習会
(600組の親子に対して100組づつ6回の講習会)ほか
イ.阿南会場(阿南市ひまわり会館)
【日時】:平成22年6月6日(日) 午前10時~正午
【対象】:341人 幼児及び成人 参加無料
【内容】:歯科健診、フッ素塗布、ブラッシング指導、図画・ポスター展示・表彰ほか
ウ.鳴門会場(鳴門市職員共済会館)
【日時】:平成22年7月11日 午前9時~正午
【対象】:約300人 幼児及び成人 参加無料
【内容】:歯科健診、フッ素塗布、ブラッシング指導、ほか
4.歯科疾患に対する検診、指導、調査に関する事業
*事業内容*
(1)標準的な成人歯科健診ならびに保健指導
従来の歯科健診は主として、口腔内審査で、疾病の早期発見・早期治療が目的の健診であったが、今回、日本歯科医師会で、開発された成人歯科健診法は口腔内を観ず、アンケート用紙に記入していただき、それを分析した結果で保健指導し、「歯科疾患の予防と口腔機能の維持」や「口腔保健のための行動変容」を目的にして「全身の健康・生活習慣の改善」へ導くための成人歯科健診。
《成人歯科健診》
・専門的講習会
【日時】平成22年12月5日(日)午前10時~午後5時
【場所】徳島県歯科医師会館
【参加人数】歯科医師、歯科衛生士 44名
【内容】
「標準的な成人歯科健診プログラムについて」:香川県歯科医師会 常務理事 岡田 寿朗先生
「保健指導を行う際に必要な食育に関する知識の習得について」:徳島大学歯学部口腔保健学科 日野出 大輔教授
「コミュニケーションスキルについて」、ロールプレイ:徳島大学病院総合歯科診療部 大石 美佳先生
・保健指導
【日時】
平成23年1月20日(木)午前9時30分~午後4時30分
平成23年2月24日(木)午前9時30分~
平成23年3月24日(木)午前9時30分~
【場所】大塚食品徳島工場
【対象】大塚食品・大塚化学の職員約100名
(2)歯周病健診・指導啓発
糖尿病、又は疑いのある方に対し、歯周病健診及び相談、ブラッシング指導、むし歯・歯周疾患に対する予防の講話、模型によるブラッシング指導、食生活習慣と規則正しい生活習慣の習得に対する指導。
【場所、日時】
①佐那河内農業振興センター:平成22年12月3日午前9時~正午
②小松島市ミリカホール:平成22年6月10日午後2時~午後3時30分
③阿南市ひまわり会館:平成22年11月17日午前9時~正午
④美馬市脇町うだつアリーナ:平成22年8月29日午後1時30分~午後4時30分
⑤三好市体育館:平成22年11月14日午前8時30分~午後4時30分
【対象人数】
①68名 ②27名 ③62名 ④51名 ⑤12名:計220名
(3)巡回バスによる出張成人検診
要介護者の歯科治療の重要性は誤嚥性肺炎などの予防の観点等からも明確であるが、治療の必要な人に対し、必ずしも手が行き届いているとは言い難い。
そこで、必要な機材を搭載した診療バスなどを使用し、施設などを訪問して、治療や指導の必要な要介護者に必要なサービスが行き届くような健診事業を実施し加えて施設職員に口腔ケアの重要性を喚起。
【対象】介護老人保健施設などに入所している要介護者など
【場所】介護老人保健施設など
【日時】月1回~2回の実施
(4) 歯科疾患、生活習慣に関する調査、分析
○調査目的
1.患者の評価・満足度を明確にし、サービス向上を図り、要治療者の受療率の向上を図る
2.地域や患者層、歯科医院の個性をふまえたニーズを把握し、正しいデンタルケアを提案する
3.地域での訪問診療や予防などの潜在的ニーズを探り、対応する
4.サービス向上に取り組むことで、歯科医院ならびに徳島県歯科医師会のブランディング向上を図るとともに、口腔健康のための普及啓発活動により関心をもってもらう
以上の目的から受診中の患者に対して、アンケートを行う。
○調査対象:調査実施期間における外来患者
○調査実施期間:平成22年10月1日~10月31日
○配布件数:4,931件
○回答件数:3,456件(回収率 70.1%)