レントゲンを撮ると神経や歯の中は腐っていて、歯ぐきの膿を取ってもまた腫れる状態。
これから生えてくる歯の為に乳歯を抜いた方がいいと言われました。
1年前の始めの治療が良くなかったのか、本人の歯が弱いのか、一般的によくあることなのか、歯を抜く事になってしまった理由は何なんでしょうか。

乳歯でも永久歯でも虫歯が大きい場合、特定の症状がなければ神経を保存する治療を選択することが多いかと思います。
見かけは小さな穴だとしても、実際削ると大きい場合もあります。深い部分を保護するように、また神経側に新しい歯質が出来るように治療をしても、後に神経が様々な要因により傷むことはあります。
当時の治療の年齢5歳を考えますと、協力的なお子様でも奥の歯の治療となると、十分な唾液の防湿は難しくなります。(唾液の混入により、詰め物が外れやすくなることがあります)
乳歯の奥歯は根が2~3本あり、根が分かれているところに膿が出来ると再発することもあります。
乳歯の奥歯は通常10歳前後に生え換わるので、6歳で抜くとしばらく永久歯は出てきません。歯の無い状態が続くことで、永久歯の歯並びに影響が出ることがあります。 抜歯が必要な状況であれば、抜歯後の管理・治療についてもかかりつけ医とご相談をおすすめします。

ご質問の内容からは全容を把握できかねますが、恐らく乳臼歯の虫歯に関してのことであろうと推察してお話しさせていただきます。
乳歯の虫歯の特性として、永久歯と較べると虫歯の進行が早く、歯髄炎(神経部分の炎症)に発展しやすいようです(これは乳歯の硬組織が永久歯の半分の厚さしかない事等によるものです)。
また定期的に検診を受けていなければ、虫歯の早期発見も難しく、痛みを訴える頃には相当進行していると考えられます。一度、歯髄に感染して根元が腫れてしまった場合、根管(歯の根の部分)の治療を数度、繰り返すことも考えられます。感染や排膿(膿が出る事)を繰り返すと、周囲の骨や後継永久歯に影響を及ぼす事もありますので、止む無く抜歯にいたる場合もあります。
ただ永久歯との正常な交換時以前に、早期に乳歯を失ってしまう事は永久歯の歯ならびに影響を及ぼすことも想定しなければなりませんので(後継永久歯の位置にもよりますが)、永久歯の萌出まで保隙(永久歯が萌出するための空隙を確保しておくこと)が必要な場合もあります。いろいろな状況が考えられますので、抜歯後の処置についても、主治医の先生とご相談下さい。

ごいごいさん
こんにちは。それは、心配ですね。
乳歯は、虫歯になりやすく かつ 神経が歯の大きさに比べて大きいので、小さな虫歯でも 歯の中の神経の治療が必要になることがあります。
その後、歯の根っこの中で膿が溜まってしまった場合、繰り返し腫れたり、状態によっては 歯を抜くということになってしまうことがあります。
おそらく、通院されている先生の判断では あとからはえてくる 永久歯への影響を考えて 抜歯が適切と判断されたのだと思います。
その判断は現実的には、ままあるかと思いますよ。
根っこの曲がり方、根っこの吸収の具合、感染の程度、期間、亀裂の存在などにより、治り具合はちがってまいります。
抜歯後は、永久歯の歯並びをかんがえて、いろいろな処置が考えられますので先生とご相談くださいね。
それではお大事に。