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歯科技エ士の仕事はどんな内容ですか?また、どうしたら歯科技工士になれるのでしょうか?


 
第30回 歯科技工士とは
個人に応じた人工歯製作
虫歯や歯周病などの治療にはさまざまな方法がありますが、虫歯になった部分を削り取った後の詰め物やかぶせ物、また、抜けてしまった歯の代わりに入れる人工の歯(ブリッジや入れ歯)などを総称して「歯科補てつ物」といいます。この歯科補てつ物などを製作する専門技術者が歯科技工士です。歯科技工士は、歯科医師の指示を受けて、歯科補てつ物や矯正装置の製作・加工・修理を行いますが、歯科医療専門技術者として高度な技術が求められます。
人の永久歯(大人の歯)は上下で28~32本ですが、性別、年齢生活環境などの違いによって、形状や色、歯並びなどに微妙な差があります。歯科補てつ物の製作は症例ごとに全て手づくりとなるので、繊細な感覚と確かな技術が歯科技工士の重要な資質となります。
また、歯科医師の指示、患者のニーズに応えるため、通例技法、歯科器材の知識だけでなく、歯科医学、口腔医学を踏まえた高度な技術と根気のいる仕事といえるでしょう。
歯科技工士は、歯科技工士法で定められた厚生労働大臣免許による国家資格で、この歯科技工士と歯科医師以外に歯科技工の仕事をすることはできません。
この資格を取得するためには、高校を卒業後、専門学校、4年制大学、2年制や3年制の医療短期大学などを卒業し、国家試験に合格する必要があります。6月現在、全国に53校の歯科技工士養成機関があり、徳島市にある徳島市歯科学院専門学校もその一つです。
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歯科技工士養成機関の科目数は実習を含めて13科目で、外国語、造形美術概論、関係法規のほか、歯科技工士に関する専門の内容となります。特に、歯科補てつ物の製作に関連する有床義歯技工学と歯冠修復技工学がかなりの部分を占め、歯の解剖学、歯科理工学(材料学)なども学びます。卒業すると歯科技工士国家試験の受験資格が得られます。
国家試験に合格した後の就職先としては、歯科医院、歯科技工所、総合病院などがありますが、その知識や技術を生かしてしか歯科器材メーカーや歯科材料関係企業などで器材の研究・開発の道に進むケースも増えています。
いずれにしても、歯科技工士は熟練を要する仕事ですので、優れた先輩の指導を仰げるような職場を選ぶことも重要です。また、経験を積んで技術に自信が持て、経営センスがあれば歯科技工所の経営者として独立することもできます。
日本の歯科技工士のレベルは世界的に高く評価されており、海外で活躍している歯科技工士も多くいます。高齢社会の進展に加えて、食文化の変化に伴い虫歯や歯周病の罹患率が高くなると考えられることから、歯科技工士の需要が拡大することも予想されます。確かな技術を身につけることによって、国内はもとより、世界各地で活躍することも夢ではありません。
近年、全国の歯科技工士養成機関の多くでオープンキャンパスや体験入学が開かれていたり、全国の大学病院などでも中学生や高校生を対象に、医療従事者職場体験として歯科技工士の職業体験ができたりするようになっています。進路指導の先生に相談してみて下さい。
p30-shimizu徳島県歯科技工士会
清水 裕次

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